自宅で継続して簡単に睡眠の質をチェックするには?
睡眠の質を調べるために、株式会社S’UIMINが提供する計測キットを使用しました。
体験版だったため2日間のみの計測でしたが、自分自身の睡眠の状況・質と改善のきっかけを得ることができました、本当にありがたかったです。
一方で、計測キットを返却した後どのように継続して計測・観測をしたらいいのか?
改善活動の効果を確認するため、自宅で継続して簡単に睡眠の質をチェックする手段はないか?
と考えました。
そこで株式会社S’UIMINが提供する検査キットで睡眠をチェックすると同時に、別途携帯アプリの「Sleep Meister」も同時に使用して計測しました。
Sleep Meister(スリープ・マイスター)は、端末に内臓されている加速度センサを用いて人の体動を感知して、睡眠の質を計測するアプリです。こちらは枕元に携帯を配置して、寝る前にアプリを起動して朝のアラートでストップをかけることによって計測を終了するものです。
以下にアプリのリンク先を張っておきます。
今回の検証のポイント
- 株式会社S’UIMINとSleep Meisternoの検査結果がどこまで精度が異なるのか?
- 結果が類似している場合、Sleep Meisterを自宅で継続して有効活用できる
- 結果が異なる場合、どのポイントにおいて結果が異なるかを分析して部分的にでも活用できる
たしかに株式会社S’UIMINのキットは本格的で信頼性も高そうだけど、毎日は使えないよね
Sleep Meisterの結果次第では、毎日気軽に計測できるから便利だね、目安にはなるかも
検証結果の結論
2日間検証した結果、結論として寝つきなど一部はSleep Meisterも参考にできるが、それ以外は目安になるかなぁって感じ。やはりS’UIMINキットほどの精度を求めた代替は難しいと感じました。
どういう理由で上記のような結論に至ったんだろう
具体的に各項目の比較情報など見たいわよね
各項目の検証結果
- 寝つき(入眠潜時)は以下の理由でSleep Meisterでも参考になる
・両日とも結果に時間差があったが、2日目は両方とも悪化したという傾向は一緒なため
1日目:Sleep Meisterは5分19秒、S’UIMINキット9分
2日目:Sleep Meisterは11分8秒、S’UIMINキット17分 - 中途覚醒は以下の理由で、Sleep Meisterの結果を参考にし難い
・それぞれの基準値(回数と時間)が異なる為、単純比較できないため
・2日目はS’UIMINキットの結果が悪化したが、Sleep Meisterの結果は変化なし
1日目:Sleep Meisterは0回、S’UIMINキット16分(理想範囲内判定)
2日目:Sleep Meisterは0回、S’UIMINキット44分(合格範囲内だが改善の余地あり判定) - 睡眠効率は以下の理由で、Sleep Meisterの結果を参考にし難い
・寝つきに加えて、参考にし難い中途覚醒の結果が睡眠効率に影響するため
・実際にSleep Meisterの結果は両日ともにほぼ変わらなかった
1日目:Sleep Meisterは98.3%、S’UIMINキット95%(理想範囲内判定)
2日目:Sleep Meisterは97.1%、S’UIMINキット89%(合格範囲内判定) - 睡眠時間は以下の理由で、Sleep Meisterの結果を参考にし難い
・両日ともに時間差があったことに加えて、傾向も逆だった
1日目:Sleep Meisterは7時間31分、S’UIMINキット7時間17分(理想範囲内判定)
2日目:Sleep Meisterは7時間41分、S’UIMINキット6時間54分(合格範囲内判定) - 深い眠りの時間や血中酸素濃度などSleep Meisterではわからない
SleepMeisterは覚醒~浅い~深いなどの傾向は図で見れるが、それぞれの合計時間は把握できない
血中酸素濃度も枕元に携帯を置いて計測するSleep Meisterでは、図ることができない
※S’UIMINキットは指に計測機器を装着する
1日目(Sleep Mester引用)
2日目(Sleep Mester引用)
検証結果のまとめ
今回は睡眠の質を継続的にチェックする方法として、携帯を用いたSleepMeisterのようなアプリが本格的なS’UIMINキットにどこまで代替できるかを検証しました。
やはり有料でしっかりした計測機器を用いたS’UIMINキットとの代替は難しかったと感じました。
一方で、Sleep Meisterを日々継続して活用して、一つの基準で長い期間での傾向値を見るなどの活用方法の可能性を感じました。
また、いびきの録音やアラーム機能の活用など、手軽に睡眠の状況をある程度把握するアプリとしては使用してもいいのかなとも感じました。
最後に
いかがだったでしょうか?
実際にSleepMeisterを活用して比較もしましたが、自分の睡眠の質を多方面から分析するのは非常に楽しかったです。
図やグラフが好きな自分としては、寝ている間の様子が可視化されるという意味では、SleepMeisterなど睡眠アプリで日々の睡眠の状況を観察し、楽しみながら睡眠に興味を深めていくのも一つだと感じました。
今回の内容が皆さまに何かヒントや切っ掛けとなれば幸いです。
以上、「睡眠計測アプリと株式会社S’UIMIN睡眠計測キットの違いは!?」という話題でした。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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